
中古車オークション情報(2025年6月更新)
中古車オークションとは
中古車オークションは、業者が出品した車両を開催会場(リアル/オンライン)で入札し、最も高い金額を提示した落札者が購入できる仕組みです。新車ディーラ・中古車販売業者はオートオークションを通じて中古車の売買をおこなうことが多いです。
- 開催方式:会場開催型(リアルオークション)/インターネット型
- 参加者:中古車販売業者(セリ参加には業者登録が必要で古物商許可証1年以上が目安となる)
- 購入の流れ:出品→ 入札→ 落札 → 決済・引き取り
- 売却の流れ:出品表作成→搬入 → 落札 → 決済
・在庫が豊富でほとんどの車種が仕入れ可能
・出品すれば迅速に現金化できる
・車両状態により消耗品等交換しなければならない
・検査基準がオークション会場によりあまい場合がある
1.オートオークション流通台数
日本全国のオートオークションの流通台数は年間約800万台です。うち株式会社ユー・エス・エス(USSオークション)が300万台の取り扱いを占めており、オークション全体の約40%シェアを誇ります。その外にもメーカー系オークション・JUなどあります。
- 中古車の登録台数について※1
- 日本自動車販売協会連合会によると中古普通乗用車・小型乗用車の登録台数は3,197,837台の登録実績があります。
- ※参照元:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
- 登録台数とは・・・
- 中古車登録台数は、新規登録台数と所有権の移転登録台数及び使用者名の変更。
- 新規登録とは・・・
- 車検証の条件が一時抹消から再び使用できるようにする手続き。公道を走るために車検証・ナンバーを再取得すること
- 所有権の移転登録・使用者名の変更・・・
- 中古車などの車両の所有者が変わるときに必要な手続き。
- たとえば「売買」「譲渡」「相続」「贈与」などで車を取得した場合に行います。
2. オートオークションの時期的変動
※USSオークション実績(2024年)
中古車の相場変動では一定の波がございます。上記データによると毎年5月後半~10月後半にかけて相場が緩やかに上昇します。期間内の相場上昇では1月後半~3月2週目までが相場上昇する見込みです。
日本車・輸入車合算での実績のため、変動が多い車種で±100万円程の相場変動がある車両もあります。
3.中古車相場に影響を与える要因
- 海外輸出の需要と供給
- 生産終了や輸出需要(輸出先の新車ディーラ撤退等)により市場の供給が減ると相場が上がります。
- 自然災害による需要と供給
大規模な水害車両や故障車が発生した場合は、中古車の需要が急増し、中古車相場が上昇します。 - モデルチェンジやマイナーチェンジ
新型モデルが登場すると、旧モデルの価格が下落する傾向があります。特にフルモデルチェンジの場合は販売開始日が確定した段階で現モデルの価格が下落する傾向にあります。 - 景気や経済環境
好景気や円安時には中古車の輸出が増え、国内相場が高騰します。為替レートも影響する要因の一つです。 - 例)ドルから円に換えた場合。
- ※1.20,000$の資金で購入可能(1ドル→140円)
- ※2.17,500$の資金で購入可能(1ドル→160円)
- 40万円安く購入することが出来ます。海外バイヤーなどは日本市場から高品質な日本車を安く仕入れることが可能になります。
4.小売り価格と買取価格の違い
中古車の買取価格(業者が買い取る価格)と小売価格(販売価格)が異なる理由は、以下の理由が含まれます。小売価格とはカーセンサーやグーネットに掲載している情報を指します。再販にかかるリスクが多いため、ほとんどの中古車取り扱い業者はオートオークションの相場にて買取価格を決定します。
利益と販売経費が含まれるため | |
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車両整備・修理費用 | |
内外装のクリーニング費用 | |
店舗運営費(人件費、家賃、水道光熱費) | |
販売促進費(広告宣伝費) | |
業者の利益(利益) |
再販にかかるリスク |
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車両がすぐに売れず、在庫期間が長引くリスク |
中古車相場の変動による価格下落のリスク |
車両の品質や保証内容 | |
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車両保証(故障修理費の保証) | |
定期点検・アフターサポート |
項目 | 価格への影響(一般的な目安) |
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整備・修理費用 | +5~15万円 |
販売店利益 | +10~30万円 |
在庫リスク考慮 | +3~10万円 |
広告宣伝費 | +2~5万円 |
保証・アフターケア | +3~10万円 |
5.買取価格が異なる理由
中古車買い取り価格について業者別で異なる理由は、売り先の影響が大きいと判断されます。冒頭で説明したオートオークションの出品台数は800万台と多く流通されております。
全国にオークション会場は120~130箇所あり、運営企業も70社以上ございます。
各オークション会場への実績データをもとに相場算出から査定価格の確定にいたります。
4で説明した通り、中古車取り扱い店は中古車相場の平均値から±するため中古車相場を大幅に超える査定額を算出することはないことが多いです。また、SNS広告でトレンドである、相場上昇で高額査定のワードについても実際の買取価格と乖離があるためギャップが生まれてしまうケースがほとんどになります。
輸入車(スーパーカー・ラグジュアリー)・旧車・事故車・災害車・故障車など専門店に依頼することで正確な金額を把握することが可能です。
買取実績

年式 | 2015年 |
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走行距離 | 48,000Km |
破損箇所 | 左側面足回り損傷 |

年式 | 2012年 |
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走行距離 | 104,000Km |
破損箇所 | 後方損傷(骨格損傷) |

年式 | 2022年 |
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走行距離 | 31,000m |
破損箇所 | 前後損傷(骨格損傷) |

年式 | 2006年 |
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走行距離 | 135,000Km |
破損箇所 | 中古車 |

年式 | 2006年 |
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走行距離 | 330,000km |
破損箇所 | 故障車(ブレーキ故障) |

年式 | 2015年 |
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走行距離 | 50,000Km |
破損箇所 | 左側面損傷(骨格損傷) |