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水没車・冠水車の評価と売却判断|修理費用の目安と海外需要を公的データで解説

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水害で冠水した車と冠水路の写真(水没車・冠水車の評価基準)

水没車(冠水車)の評価と売却判断|日本での価値と海外需要

水没車・冠水車・水害/

結論:水没車(冠水車)の修理可否は「浸水の高さ」と「電装・エンジン被害」の有無が最大の判断軸です。米国道路交通安全局(NHTSA)やFTC(米連邦取引委員会)は、冠水後は安易にエンジンを始動せず、専門家による点検を強く推奨しています。これは見えない電装・センサー損傷やEVのバッテリーリスクがあるためです。

修理の目安:3段階の浸水レベル

レベル1:タイヤ下半分(〜約15–20cm)

車種差はあるものの、ブレーキローター・タイヤ周りの交換で復帰するケースが中心。電装への侵入がなければ修理継続の余地。※始動前点検は必須

レベル2:タイヤ上半分〜吸気・排気系(エアクリーナー/マフラー付近)

エンジン吸気・排気経路に水が入ると失火・停止・内部損傷のリスクが急上昇。むやみに始動せず、専門業者での圧縮圧・電装診断を。

レベル3:フロア〜ダッシュ上部(室内浸水・シート上部)

室内浸水は広範な電装・センサー、ECU、ハーネス、HV/EVバッテリーに及ぶ可能性。衛生面(汚水・カビ)も課題で、買い替え・売却が現実的。EVの二次災害を避けるための隔離・点検は必須。

公的基準:JAAIの冠水減点率と評価の読み方

国内の査定実務では一般財団法人 日本自動車査定協会(JAAI)の「中古自動車査定基準」が参照され、冠水車の減点率が明記されています(改訂資料)。

浸水レベルJAAI 減点率実務メモ
フロアまで30%床下電装・配線要点検
シート上部まで40%衛生・臭気/電装劣化リスク高
ダッシュ上部〜(50~70%)ECU/ハーネス/エアバッグ系統等

※ 出典:JAAI「加減点基準 一部変更および追加のお知らせ」(冠水車の減点率に関する改訂)

日本での価値と海外需要:エビデンスで把握

日本国内では冠水履歴のある車は需要が弱く、JAAI減点や衛生・電装リスクのため中古車店舗の再販は難しいのが実情。一方、海外では「修復前提」や部品取り目的のサルベージ市場が形成されており、米大手オークション(Copart/IAA)の決算・業界レポートやメディアは輸出を含む国際需要に言及しています。

  • 米連邦・州の水害発生後、数十万台規模の水害車が流通(CARFAX推計)。既に約45万台超が道路上に存在との集計。国際的な再販・再利用リスクへの注意喚起が継続。
  • Copart/IAAの公開資料・レポートは損害車の越境需要や、修理コスト/規制差を背景に海外バイヤーが買付る市場構造を示唆。
  • 一部地域では冠水車輸入に追加条件(再建証明等)が課されるケースもあり、越境販売は受入国の規制確認が必須。

主要部品の修理費めやす

部位/作業概算費用注意点
ブレーキローター約2〜3万円錆進行で交換推奨
ドライブシャフト約10〜20万円潤滑グリス流出・砂泥混入
エンジンOH/載替約8〜50万 / 10〜100万円始動厳禁
電装(オルタ/センサー等)合計10〜20万円+ショート/腐食リスク
HV/EV駆動用バッテリー約15万円〜塩水・浸漬時は隔離点検

※費用は一般相場の目安。実際は車種・年式・損傷範囲・部品価格で大きく変動。

修理か売却か:最短で失敗しないフロー

  1. 始動禁止 → 専門業者の点検依頼(電装・圧縮・吸排気・室内含む)<NHTSA推奨>。
  2. 修理見積りを取得(複数)
  3. 水没車の査定(JAAI減点を前提に評価)。
  4. 海外需要の可否(受入国の規制・再建証明の要否)を確認。
  5. 総費用(修理費+減価+売却時価)とリードタイムで意思決定

補足:なぜ海外で需要があるのか?

米国のサルベージ市場では、人件費・部品価格・規制の差により、国内で「全損(トータルロス)」判定の車が海外で再生・再販される構造が報じられています(決算・業界レポート/報道)。

一方、冠水車の越境販売は各国の保安・環境規制に左右され、受入国の検査・再建証明が求められる場合があります。

購入者保護の観点では、FTCが購入時の注意点(臭気・砂泥・錆・VIN履歴照合)を詳細に示しています。

FAQ:水没車・冠水車・水害

Q. EV/ハイブリッド車の冠水は特別な注意が必要?
A. はい。塩水浸漬後の二次災害(火災等)が報告されており、NHTSA資料の安全点検プロトコルに従い隔離・点検が推奨されます。
Q. 日本の査定で「冠水車」の扱いは?
A. JAAIの加減点基準により、浸水高さに応じた減点率が設定され、再販価値に大きく影響します。
Q. 海外では本当に水没車の需要がある?
A. サルベージ大手の公開情報・報道が海外の買付(修復・部品取り・再輸出)を示唆。ただし受入国の規制で可否が分かれます。
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参考・根拠:NHTSA「Hurricane and Flood-Damaged Vehicles」/同「Flood-Damaged Vehicle Inspection」、FTC「Avoid/How to steer clear of flood-damaged cars」、JAAI「加減点基準(冠水車の減点率)」、Copart/IAAの公開情報・報道(Reuters/IAAレポート)、越境条件の実務例(再建証明等)、CARFAXの統計・推計(2024〜2025)

買取実績

フリード
ホンダ フリード
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買取価格
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ホンダ フリード
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日産 エクストレイル
年式2015年
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