目次
2024年、EV車は世界の新車の2割
EV販売台数(地域×BEV/PHEV)比較:2022〜2024年(単位:万台)
棒の長さは最大値(2024年 中国BEV 640万台)を100%として相対表示しています。
2024年、世界のEV車(電気自動車)販売台数は1,700万台を突破しました。これは世界で販売された新車の5台に1台以上がEVだったことを意味します。EV市場は一時的なブームではなく、世界的な自動車の主流が確実に電動化へ移行している段階に入りました。
本記事では、IEAの最新データをもとに、
①世界のEV市場がどこまで成長しているのか
②国・地域別の動向(中国・欧州・アメリカ・新興国)
③今後EV車の「価値」はどう変わるのか
④EV車買取・売却を考える人が知っておくべきポイント
をわかりやすく解説します。
世界のEV市場は「量」も「影響力」も拡大している
2024年のEV市場には、次の3つの大きな特徴があります。
販売台数は前年比25%以上の成長
- 2024年:1,700万台超
- 2020年の世界EV販売台数を、1年分の増加だけで上回る水準
EV保有台数は約5,800万台に到達
- 世界の乗用車全体の約4%
- 2021年と比べると3倍以上
石油消費を大きく代替
- 2024年時点で、EVは1日あたり100万バレル以上の石油消費を削減
- エネルギー・環境政策の中核としての存在感が拡大
EV車は「環境に良い車」という枠を超え、エネルギー需給や国家戦略にも影響を与える存在になっています。
中国がEV市場をけん引|世界販売の約3分の2を占める




| 名目 | SEALION 7 | SEAL | ATTO 3 | DOLPHIN |
|---|---|---|---|---|
| 一充電走行距離 | 590km | 640km | 470km | 400km |
| 0–100km/h加速 | 6.7秒 | 5.9秒 | ― | ― |
| 最大トルク | 380 N·m | 360 N·m | 310 N·m | 180 N·m |
| 全長×全幅×全高 | 4,830×1,925×1,620 | 4,800×1,875×1,460 | 4,455×1,875×1,615 | 4,290×1,770×1,550 |
| ホイールベース | 2,930 mm | 2,920 mm | 2,720 mm | 2,700 mm |
中国のEV市場は別次元の規模
2024年、中国では1,100万台以上のEV車が販売されました。
これは世界全体の約3分の2に相当します。
- 新車販売の約50%がEV
- 月次では、EV販売がガソリン車を上回る月も常態化
成長を支えた要因
- EVとガソリン車の価格差縮小
- 国主導の下取り補助制度
- -EVへの買い替え:最大 約2.7万円相当
- -約660万人が利用、EV購入者の6割が制度を活用
EVの「中身」も変化
- BEV(完全電気自動車)だけでなくPHEV・EREV(発電用エンジン付きEV)が急拡大
- 選択肢の多様化により、EVはより実用的な存在に

ヨーロッパは一時停滞、それでもEV比率は高水準
ヨーロッパでは、2024年にEV販売が横ばいとなりました。
主な理由
ドイツ・フランスなどで購入補助金が縮小・終了。EUのCO₂規制が2025年強化予定で、2024年は様子見。
縮小傾向でも需要として、
- 新車の約20%がEV
- イギリス:約30%
- ノルウェー:ほぼ9割がEV
と、EVが「特別な車」ではない段階に入っています。
アメリカは成長鈍化も、市場は拡大中
アメリカでは、2024年EV販売:約160万台。成長率は鈍化(前年比約10%)だが市場規模は拡大。
特徴的な動き
- EVモデル数の増加で競争が激化
- テスラ一強から多メーカー競争市場へ
- 税額控除(新車最大7,500ドル/中古4,000ドル)が購入を後押し
中古EV市場やEV車買取市場の拡大余地も広がっています。
新興国でEVが急成長|価格と政策がカギ
2024年、新興国ではEV販売が前年比60%以上増加。
新興国(電気自動車登録数)
| 国名 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
|---|---|---|---|
| タイ | 9,900台 | 77,100台 | 70,600台 |
| インド | 48,300台 | 81,900台 | 91,600台 |
| ベトナム | 7,300台 | 31,700台 | 68,800台 |
| インドネシア | 16,000台 | 17,000台 | 49,200台 |
| マレーシア | 1,300台 | 9,200台 | 25,700台 |
注目地域
- 東南アジア(タイ・インドネシア・ベトナム)
- 南米(ブラジル)
- 一部アフリカ諸国
共通点は、中国メーカー製EVの流入。税制優遇・輸入関税の一時免除。「安くて実用的なEV」の普及。これは将来的に、中古EVの国際流通(輸出)にも直結します。
2025年以降のEV市場予測|2,000万台時代へ
IEAは、2025年の世界EV販売が2,000万台を超えると予測しています。
- 世界の新車の4台に1台がEV
- 中国:EV比率 約60%
- 欧州:EV比率 約25%
- 新興国も着実に拡大
補助金は減っても、EV市場そのものは“自立成長フェーズ”に入っています。
EV車買取・売却を考える人が知るべきポイント
EV市場の拡大は、EV車買取の考え方も変えています。
今後の重要ポイント
- EVは「新しいうちは価値が高い」傾向が強い
- バッテリー状態・保証の有無が査定に直結
- 国・地域によって需要が大きく異なる
- 国内評価が低くても、海外需要で価値が出るケースあり
- 初期EV
- 走行距離が多いEV
- 国内再販が難しいEV
でも、EV市場全体の成長を背景に買取ルートが広がる可能性があります。
買取実績

| 年式 | 2019年 |
|---|---|
| 走行距離 | 83,000km |
| 破損箇所 | 事故車 前方損傷(修復歴有) |

| 年式 | 2012年 |
|---|---|
| 走行距離 | 112,000Km |
| 破損箇所 | 災害車(冠水車) |

| 年式 | 2021年 |
|---|---|
| 走行距離 | 36,000Km |
| 破損箇所 | 事故車 後方損傷(修復歴有) |

| 年式 | 2022年 |
|---|---|
| 走行距離 | 5,000km |
| 破損箇所 | 事故車 後方損傷) |

| 年式 | 2023年 |
|---|---|
| 走行距離 | 21,000km |
| 破損箇所 | 事故車 前方損傷(修復歴有) |

| 年式 | 2015年 |
|---|---|
| 走行距離 | 44,000km |
| 破損箇所 | 故障車(ミッション不良) |
まとめ|EV市場の成長は「売却タイミング」にも影響する
- EV車はすでに世界の主流
- 市場は拡大し続け、2025年以降も成長見込み
- EV車買取は「車種・年式・市場」を見極める時代へ
EV車を「いつ・どこで・どう売るか」は、
EV市場の動向を理解しているかどうかで大きく差が出るようになっています。
出典・参考:IEA
