目次
2025年度の路上故障原因
国土交通省の調査によるもので、令和6年9月~11月までに発生した故障について以下で説明いたします。
また、以下の結果から【一般道路・高速道路】での、 タイヤの故障発生件数の割合が高い傾向にございます。 故障発生件数の割合が高いことから、定期的に確認することをおすすめします。 また、遠方などに出かける際はタイヤの摩耗量の確認と空気圧をチェックすることで路上 故障の発生を未然に防げる可能性があります。
出典:日本自動車連盟(JAF)
一般道路の故障情報
内訳
※一般道路でのトラブルは「タイヤ」「バッテリー」が全体の6割以上を占めます。 軽微な故障でも、修理費次第では売却のほうが有利なケースがあります。
| 順位 | 部位 | 発生率 | 主な故障状況 |
|---|---|---|---|
| 1 | タイヤ | 35.1% | パンク/バースト/空気圧不足 |
| 2 | バッテリー | 28.5% | 過放電/破損・劣化 端子部接続不良/液不足 |
| 3 | オルタネータ | 4.7% | ブラシ不良/レギュレータ不良 ダイオード不良/コイル断線 |
| 4 | 冷却水 | 1.6% | 不足・水漏れ/汚れ/凍結 |
| 5 | クラッチ | 1.3% | 滑り/オイル漏れ/ワイヤ不良 |
| 6 | トランスミッション(A/T) | 1.2% | ギヤ不能/オイル漏れ |
| 7 | エンジンオイル | 0.8% | オイル不良/オイルパン漏れ |
| 8 | スタータ | 0.5% | リレー不良/端子部接続不良 イグニッションスイッチ不良 |
| 9 | ファンベルト | 0.5% | ゆるみ/損傷 |
| 10 | フューエルポンプ | 0.3% | ポンプリレー不良 バルブ不良/配線不良 |
| 11 | その他 | 25% |
高速道路の故障状況
内訳
※高速道路では「タイヤトラブル」が6割超を占めます。 バーストや走行不能時は、修理よりも売却のほうが早く・安く済むケースもあります。
| 順位 | 部位 | 発生率 | 主な故障状況 |
|---|---|---|---|
| 1 | タイヤ | 61.8% | パンク/バースト/空気圧不足 |
| 2 | エンジンオイル | 4.0% | オイル不良/オイルパン漏れ |
| 3 | 冷却水 | 2.3% | 不足・水漏れ/汚れ/凍結 |
| 4 | トランスミッション(A/T) | 2.0% | ギヤ不能/オイル漏れ/異音 |
| 5 | オルタネータ | 1.7% | ブラシ不良/レギュレータ不良 ダイオード不良/コイル断線 |
| 6 | クラッチ | 0.8% | すべり/ワイヤ(リンク)不良 |
| 7 | クリップ・ハブ・ベアリング | 0.6% | ゆるみ/異音/焼き付き |
| 8 | ファンベルト | 0.6% | ゆるみ/損傷 |
| 9 | フューエルポンプ | 0.6% | ポンプリレー不良 バルブ不良/配線不良 |
| 10 | バッテリー | 0.6% | 過放電/破損・劣化 |
| 11 | その他 | 25.2% |
故障車(走行距離別)
故障車を走行距離別でデータを見ると50,000Km以下が多く発生していることが分かる。初度登録では、平成27年~30年、令和5年が多く発生している。故障の詳細では、令和4~5年車の制動装置 ・電気装置の不具合が多く発生しているが、EV車が市場に出回っている可能性も考えられます。原動機不具合は平成27年、令和5年が多い傾向です。 平成22年~23年の車両は全年度の中で不具合が一番少ないです。(N数=3157)
総走行距離別|故障発生件数
※最も故障件数が多いのは「10,001~50,000km」帯です。 過走行車・故障車でも買取対象となるケースが多いため、修理前に査定することで損失回避につながります。
故障数が低いメーカー12選
保有台数に対しての故障しづらいメーカーをグラフで表示しています。 故障数でのランキングではなく、保有台数に対しての故障率で統計した結果を以下グラフで表示しております。国産車は、トヨタ自動車の故障率は一番少ない結果でした。輸入車は、BMW・Audi・Mercedesとドイツ車税が故障頻度少ない傾向です。車種により、故障が多い車種・少ない車種に分かれるので、詳しくは国土交通省の不具合情報検索から確認することが可能です。
メーカー別|故障車ランキング
🇯🇵 日本メーカー
🇪🇺 欧州メーカー
※本ランキングは故障発生傾向をもとにした相対比較です。 輸入車・国産車を問わず、故障車・不動車でも買取対象となるケースがあります。

バッテリー故障の主な原因と対処法

過放電
理 由:アイドリングストップ車や長期放置による自然放電。過放電で特に多い要因は、室内灯が点灯した状態で半日程度放置する場合。
対処法:専用充電器で充電を行う。復旧したら4~6時間程度エンジン稼働状態にする。復活しない場合はバッテリー交換を検討します。
破損・劣化
理 由:振動や衝撃によるケース破損、長年のサイクルでの極板腐食が内部短絡を招く。
対処法:外装ケースにヒビや変形があれば交換。定期的に固定マウントの緩みをチェックし、早期に新品交換を行う。
端子部接続不良
理 由:電解液漏れによるターミナル腐食や緩みで接触抵抗が増大し、十分な電流が流れない。
対処法:端子を外してワイヤーブラシで酸化を除去、接点復活剤を塗布し、規定トルクでしっかり締め付ける。
液不足
理 由:蒸発や過充電で電解液が減少し、極板露出→サルフェーション・短絡リスクが上昇。
対処法:指定の蒸留水を乾いたバッテリータンクに補充し、定期的に液面をチェック。過充電を避ける。
オルタネータ故障の主な原因と対処法

ブラシ不良
理 由:発電機内部で回転子に電力を供給するブラシが摩耗・劣化し、十分な導電ができなくなる。
対処法:オルタネータを取り外し、専用工具で古いブラシを新品に交換する。
レギュレータ不良
理 由:電圧調整装置(レギュレータ)の故障で過充電や充電不足を引き起こし、バッテリーや電装品に悪影響を与える。
対処法:オルタネータ本体ごとレギュレータユニットを新品交換、またはリビルト品に載せ替える。
ダイオード不良
理 由:交流を直流に整流するダイオードが破損すると逆流が発生し、バッテリーの過放電や警告灯点灯を招く。
対処法:オルタネータの整流ブロックを取り外し、テスターで不良ダイオードを特定して交換。
コイル断線
理 由:発電コイルの断線で磁界を発生できず、発電能力が喪失。完全に充電不能となる。
対処法:オルタネータを専門工場でリワインド(巻き替え)するか、ユニットごと交換する。
エンジンオイルの主な原因と対処法

オイル不良
理 由:エンジンオイルの品質が劣化すると、適切な潤滑が行えず摩耗や焼き付きの原因になる。
対処法:エンジンオイルとオイルフィルターを指定グレードの新品に交換し、定期的なオイル管理を徹底する。
オイルパンからの漏れ
理 由:オイルパンのガスケット劣化やドレンプラグの緩み・破損でオイルが漏れ、油量不足を招く。
対処法:漏れ箇所を特定し、ガスケットやドレンプラグを新品に交換。漏れ防止剤の併用も検討する。
冷却水トラブルの主な原因と対処法

不足・水漏れ
理 由:ホースのひび割れやラジエーター、ウォーターポンプのシール劣化などで冷却水が漏れ、冷却能力が低下します。
対処法:漏れ箇所を目視・加圧検査で特定し、劣化ホースやガスケット、シールを新品に交換。補充後は必ずエア抜きして適正水位を維持してください。
汚れ
理 由:長期間交換されていない冷却液内にサビやスケール(スラッジ)が堆積し、ラジエーターや水路を詰まらせて熱交換効率を悪化させます。
対処法:冷却系統フラッシング(クーラント交換フラッシュ)を実施し、内部の堆積物を除去した上で新しい冷却液に交換。以降はメーカー指定の交換サイクルで定期交換を。
凍結
理 由:冬期に防錆・防凍剤の濃度が不足すると冷却液が凍結し、エンジンブロックやラジエーターを破損する恐れがあります。
対処法:冷却液に適切な濃度(-20℃以下まで対応可能)で防凍剤を添加し、冬期前に濃度テスターでチェック。凍結リスクがある地域では専用のロングライフクーラント使用を。
トランスミッション(A/T)トラブルの主な原因と対処法

ギヤ操作不能
理 由:シフト linkage やシフトソレノイドの故障、内部クラッチ摩耗などでギヤチェンジができなくなる現象です。
対処法:シフト linkage の調整/交換、ソレノイドの点検・交換、内部クラッチ・バンドのオーバーホールを実施。
オイル漏れ・不足
理 由:シールやガスケット劣化、ドレインプラグ緩みなどで ATF(オートマチックトランスミッションフルード)が漏れ、潤滑不足を招きます。
対処法:漏れ箇所(シール・ガスケット・プラグ)を交換し、メーカー指定の ATF を規定量まで補充。漏れが止まったらフルードラインのエア抜きを行う。
異音
理 由:ウォームギヤの摩耗、ベアリング破損、バルブボディ内の異物混入などで金属音やゴロゴロ音が発生します。
対処法:フルード交換・清掃で異物除去後、内部部品(ギヤ/ベアリング/バルブボディ)の点検・交換。異音部位を特定するためにロードテストとリフト点検を併用。
クラッチトラブルの主な原因と対処法

すべり
理 由:クラッチディスクが摩耗して摩擦力が低下すると、エンジン回転が上がっても駆動力が伝わらず滑ります。
対処法:クラッチディスクとプレッシャープレートを一式交換し、同時にフライホイールの面研磨を実施。
オイル漏れ
理 由:エンジンオイルやミッションオイルがクラッチ室内に漏れると、摩擦面が油で汚れすべりを誘発します。
対処法:シール類(クランクシャフトオイルシール、ミッションケースシール)を交換し、クラッチ一式を清掃・再調整。
ワイヤ(リンク)不良
理 由:クラッチワイヤーやリンク機構の錆付き、伸び・緩みで正しく切れず、クラッチペダルが重くなったり半クラになりません。
対処法:ワイヤーの給脂や張り調整を行い、損傷が激しい場合は新品ワイヤー・リンクロッドを交換。
切れ不良
理 由:クラッチフォークやレリーズベアリングの摩耗・破損で、クラッチディスクを押し切れずにギアが繋がりにくくなります。
対処法:レリーズベアリングとクラッチフォークの動作チェック後、摩耗部品を交換し、クラッチワークの遊びを規定値に調整。
ファンベルトトラブルの主な原因と対処法

ゆるみ
理 由:走行中の振動やベルトテンショナーの劣化でベルトが緩むと空転し、発電量や冷却性能が低下します。
対処法:ベルトテンショナーの張りを規定値に調整し、必要ならテンショナーとベルトを同時交換。
損傷
理 由:ベルト表面のひび割れ、摩耗、コマ切れなど放置すると走行中に切れて発電やファン機能が停止します。
対処法:ベルトの状態を点検し、ひび割れや磨耗が見られたら新品ベルトに交換。
買取実績

| 年式 | 2019年 |
|---|---|
| 走行距離 | 83,000km |
| 破損箇所 | 事故車 前方損傷(修復歴有) |

| 年式 | 2012年 |
|---|---|
| 走行距離 | 112,000Km |
| 破損箇所 | 災害車(冠水車) |

| 年式 | 2021年 |
|---|---|
| 走行距離 | 36,000Km |
| 破損箇所 | 事故車 後方損傷(修復歴有) |

| 年式 | 2022年 |
|---|---|
| 走行距離 | 5,000km |
| 破損箇所 | 事故車 後方損傷) |

| 年式 | 2023年 |
|---|---|
| 走行距離 | 21,000km |
| 破損箇所 | 事故車 前方損傷(修復歴有) |

| 年式 | 2015年 |
|---|---|
| 走行距離 | 44,000km |
| 破損箇所 | 故障車(ミッション不良) |
まとめ
消耗品の劣化や機関系による不具合などは、日ごろのメンテンナンスにより未然に防げる可能性があります。特にタイヤ・オイル交換・冷却水などは、定期的に確認することが重要です。定期的に点検をおこない、故障リスクをなくしましょう!
150,000Km以上走行の車は消耗品の交換が多く発生する可能性があります。過走行車は特に定期的にメンテンナンスすることをおすすめします。
